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2011/08/20 (Sat)
○目的:
アゾ染料を合成・染色して、その染色の様子を観察し、試料ごとの
染色の具合からその違いについて考察する。
●パラレッドによる染色(実験1)
(1)50mLビーカーに2M-水酸化ナトリウム水溶液10mLをとり、
β-ナフトール0.1gを加えて溶解させた。
(2)(1)の溶液をガラス棒の先端に付け、木綿布に模様を描いて
乾燥させた。
(3)50mLの三角フラスコにp-ニトロアニリン0.1g、蒸留水5mL、
2M-塩酸溶液4mLを加え、温度を上げ、p-ニトロアニリン
を溶かした。次に三角フラスコを氷水浴に浸し、5℃に冷却した。
(4)冷却した液体に2M-亜硝酸ナトリウム溶液1mLを添加し、
ジアゾ化させた。
(5)(2)で作成した布を(4)のジアゾニウム塩の水溶液に浸し、
反応を観察した。
●オレンジ2による染色(実験2)
(1)50mLビーカーにオレンジ2の結晶を少量取り、蒸留水を10mL
加えて染料液を調整した。
(2)上記の液に木綿糸、絹糸、毛糸、を浸し、10分間加熱後、
取り出し水で洗い、染色の具合を比較した。
(3)染めた繊維を希アンモニア水に入れ、10分間煮沸。
染料が離脱する様子を観察した。
○結果
実験1:(1)で作った溶液で描いた所のみが染色された。
実験2:毛糸と絹糸はオレンジ色に染まったが、木綿糸は
余り染まらなかった。煮沸を行った所、木綿は完全に
脱色したが、残りの2本は色が抜けきらなかった。
○考察
実験1:
パラレッドの反応は
NO2-Φ- N N+ Naph-OH → NO2-Φ-N=N-Naph-H2O
で表される。Naph-OHは単独では無職であるが、
-N=N-のような結合が出来上がった為、発色したと考える。
実験2:
毛糸や絹糸等の動物性由来の繊維は分子中に
カルボキシル基やアミノ基があり、今回の酸性染料と
アミノ基が塩を形成して染色されたと考える。
木綿糸は主に水素結合による染色なので、今回の実験では
上手く染色できなかったと考える。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
間が空いたってレベルじゃないですね。
先週の土曜から今週の水曜まで実家に帰っていました。
向こうで更新しようかと考えていたのですが、
なぜか実家のネットが非常に繋がりにくくなっていて
何も出来ずに帰ってきました。
今回は時間が取れないのでレポートの内容をそのまま
写したような内容になってしまいました。
後で直すかも。
さて、次回は「単分子膜に関する実験」のまとめを
考えています。
・・・いつ頃更新できるかなー。
では、また次回に。
アゾ染料を合成・染色して、その染色の様子を観察し、試料ごとの
染色の具合からその違いについて考察する。
●パラレッドによる染色(実験1)
(1)50mLビーカーに2M-水酸化ナトリウム水溶液10mLをとり、
β-ナフトール0.1gを加えて溶解させた。
(2)(1)の溶液をガラス棒の先端に付け、木綿布に模様を描いて
乾燥させた。
(3)50mLの三角フラスコにp-ニトロアニリン0.1g、蒸留水5mL、
2M-塩酸溶液4mLを加え、温度を上げ、p-ニトロアニリン
を溶かした。次に三角フラスコを氷水浴に浸し、5℃に冷却した。
(4)冷却した液体に2M-亜硝酸ナトリウム溶液1mLを添加し、
ジアゾ化させた。
(5)(2)で作成した布を(4)のジアゾニウム塩の水溶液に浸し、
反応を観察した。
●オレンジ2による染色(実験2)
(1)50mLビーカーにオレンジ2の結晶を少量取り、蒸留水を10mL
加えて染料液を調整した。
(2)上記の液に木綿糸、絹糸、毛糸、を浸し、10分間加熱後、
取り出し水で洗い、染色の具合を比較した。
(3)染めた繊維を希アンモニア水に入れ、10分間煮沸。
染料が離脱する様子を観察した。
○結果
実験1:(1)で作った溶液で描いた所のみが染色された。
実験2:毛糸と絹糸はオレンジ色に染まったが、木綿糸は
余り染まらなかった。煮沸を行った所、木綿は完全に
脱色したが、残りの2本は色が抜けきらなかった。
○考察
実験1:
パラレッドの反応は
NO2-Φ- N N+ Naph-OH → NO2-Φ-N=N-Naph-H2O
で表される。Naph-OHは単独では無職であるが、
-N=N-のような結合が出来上がった為、発色したと考える。
実験2:
毛糸や絹糸等の動物性由来の繊維は分子中に
カルボキシル基やアミノ基があり、今回の酸性染料と
アミノ基が塩を形成して染色されたと考える。
木綿糸は主に水素結合による染色なので、今回の実験では
上手く染色できなかったと考える。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
間が空いたってレベルじゃないですね。
先週の土曜から今週の水曜まで実家に帰っていました。
向こうで更新しようかと考えていたのですが、
なぜか実家のネットが非常に繋がりにくくなっていて
何も出来ずに帰ってきました。
今回は時間が取れないのでレポートの内容をそのまま
写したような内容になってしまいました。
後で直すかも。
さて、次回は「単分子膜に関する実験」のまとめを
考えています。
・・・いつ頃更新できるかなー。
では、また次回に。
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昔話:木綿布の利便性に関する
おつかれさま。暑い日と涼しい日が交互に続く、体調を崩しやすい天気が続きますが、おげんきですか。
ガーゼ(木綿布)上でカップリングさせるというのは、もしかしたら一般的な実験法かもしれませんが知らなかったので、目から鱗が落ちた様に感心しました。
前世紀末の話で恐縮ですが、アゾ染料の合成は、学生実験でやらせてもらったことがあります。その方法は、いま調べてみたらwikipediaにも載ってる(http://ja.wikipedia.org/wiki/P-フェニルアゾフェノール)方法でした。
それで最後に吸引ろ過して収率を得たり、加熱してtrans化による変色をみたりしたんですが、
生成物の粒子が細かいので、こぼしたりしてノートや白衣などを染色してしまう人が多発してたんです。
なので、ガーゼを使うという手は良いなと感心しました。
それでは。
ガーゼ(木綿布)上でカップリングさせるというのは、もしかしたら一般的な実験法かもしれませんが知らなかったので、目から鱗が落ちた様に感心しました。
前世紀末の話で恐縮ですが、アゾ染料の合成は、学生実験でやらせてもらったことがあります。その方法は、いま調べてみたらwikipediaにも載ってる(http://ja.wikipedia.org/wiki/P-フェニルアゾフェノール)方法でした。
それで最後に吸引ろ過して収率を得たり、加熱してtrans化による変色をみたりしたんですが、
生成物の粒子が細かいので、こぼしたりしてノートや白衣などを染色してしまう人が多発してたんです。
なので、ガーゼを使うという手は良いなと感心しました。
それでは。